ファズギターが無くてもサイケデリック、摩訶不思議な日本語の歌世界

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ゆらゆら帝国の坂本慎太郎が自身のレーベル、zelone recordsにてソロ活動をスタート。これは面白い!ゆらゆら帝国でも、その独特なサイケデリック感が大好きだったのだが、やっぱりこの人の才能はすごいなぁ。。日本語を感覚的に表現するところといい、根本的にサイケな人なんだろうなと感じさせてくれる傑作◎ゆらゆら帝国のサウンドの核であったファズギターサウンドは、このアルバムでは聴く事ができない。。それでも十二分にサイケデリックで美しい。。まるで僕らを何処かへ連れ出してくれるような、戻って来れないような不思議な感覚にしてくれるアルバム。坂本慎太郎氏自身が制作しているらしいPVのアニメーションも素晴らしく、何度観ても引き込まれてしまう。サウンドはギロ、マラカス、コンガ、ヴィブラスラップ、ハモンドオルガン、フルート、サックスなどを効果的に使い、オーガニックで、どこかソウル・ミュージックを思い出させてくれる。様々な楽器を取り入れつつも、サウンドイメージはとてもシンプルだ。その分、摩訶不思議、唯一無二の「歌」が、身体に染み込んでくるようで気持ち良い。最終曲「小さいけど一人前」の後半、女性コーラスが入ってくるあたりなんか、美しくて、どこか懐かしいような、物悲しい雰囲気まで漂ってきて感動しちゃいます。。

とても面白いアルバム坂本慎太郎のソロワーク『幻とのつきあい方』 超おススメです◎


坂本慎太郎 / 幻とのつきあい方 (2011)>>

side A
幽霊の気分で (Album Version) /In A Phantom Mood
君はそう決めた / You Just Decided
思い出が消えてゆく / My Memories Fade
仮面をはずさないで / Mask On Mask
傷とともに踊る / Dancing With Pain

side B
ずぼんとぼう / A Stick And Slacks
かすかな希望 / A Gleam Of Hope
何かが違う (Album Version) / Something’s Different
幻とのつきあい方 / How To Live With A Phantom
小さいけど一人前 / Small But Enough




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